凡人道 好きを仕事にできるのか?

「好きなことで生きていく」という考え方にとらわれない

私が言っても逆に説得力ないかもしれませんが(笑)。

匿名式掲示板「2ちゃんねる」の創設者で元管理人の「ひろゆき」氏が書いた本、「凡人道」を読む。

最近はサラリーマンの仕事がより大変になってきていて、その割に給料でも報われず終身雇用も事実上なくなって、雇われの身が割に合わなくなってきているという現実。
それならいっそ、好きを仕事にする、と、「かさこ塾」のように好きを仕事にする方法を教える教室やオンラインサロンみたいなのが流行しています。

そんな流行に冷水を浴びせるかごとく、本の帯に「99%の人は好きなことだけで生きていけない!」とあってギクっとさせられる。

よーく見たら、「99%の人は好きなことだけで生きていけない!」とあるので、好きなこと一本で本業にして生きていくのは難しくても、パラレルキャリアとか副業という形で、好きなこと「も」仕事にしていくのは、わりと可能性高いのではと思います。

かさこ塾の塾長かさこさんも、いきなり仕事をやめて好きなことにフルコミットしてくことはお勧めしていないですし、パラレルキャリアとして、好きなことで月に何万円か稼ぐことをまずは目標にと教えています。かさこ塾の卒塾生でも、好きなことだけを本業にしている人は100人いるかどうかですが、副業で稼げている人はけっこうな数いらっしゃるようです。

好きなことを仕事にするのが難しい理由は、本のなかでもあるように、

そもそも仕事って、誰かがやりたくないことを代わりにやって、お金をもらう場合が多い

なのと、好きなことを仕事にすると、うっかりすると供給過多になって報酬が安く抑えられがちなことです。

特に危ないのがこんな人たち、

アニメーターやゲームクリエーターやプロゲーマーといった、やりたい人がたくさんいる仕事。

そこでひろゆきさんの人生戦略は、ずばり、

「やりたいこと」と意気込むことよりも、「やっていて苦じゃないな」くらいを基準に仕事を探せばいい

あと、好きを仕事にするとき要注意なこと。
場が好き・消費者として好きなことを選ぶと、あとで後悔するケースが多いです。分かりやすい例が、「旅行が好きだから添乗員になる」とか「お寿司が好きだから寿司職人になる」というケース。

添乗員は、自分が好きな旅をすることができないし、旅の面倒ごとを一手に引き受けなければならないから、単なる旅行好きがなると大変なのです。トラブル処理に強いとか、人の面倒を見るのが得意な方がなるほうがおすすめかもしれません。旅行好きなら、まだトラベルライターになったほうがマシなくらいです。

寿司職人はお寿司を食べるほうじゃなく作るほうですし、人間関係も大変らしいですからね。「食べるのが好き」な人が料理研究家になったらドツボにはまるのと同様。

夢をかなえるゾウ』という本でも語られていたことですが、

「仕事」いうのは、つきつめていけば「作業」

なので、先の例だったら、旅行したい人のお世話をするのが好きなのか、お寿司を作るのが好きなのか、という作業内容に注目したほうが、後悔はより少なくなると思います。

あと、以下は気になった項目のメモ。ネタバレ注意。
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四大卒のゲタが必要な人は多い(オンラインサロンに集中するあまり大学を中退しないように。行けるなら大学は卒業したほうがいい)

お金持ちを優遇しない社会を実現するのは難しい

デモに行くより恋人をつくろう

デモよりストライキ

イタリアのデモは、いつも通りバスを運行するけれども、乗客からはお金を取らない(いわゆる集改札スト。日本では、かつて近鉄がよくやっていた)

みんながなりたいお金持ち像は、単なる浪費家

お金がないとカモられる(金銭的欠乏が脳のシェアをとり冷静な判断ができなくなり、一発逆転を狙って騙されやすい)

(下手な投機をやる金があるなら)自分の得になる技能の習得にお金を使おう

行動力・仮説検証力・継続力を身につけよう

「毎日歯を磨く」ことに自信を持つ 根拠の無い自信

「SNS映えしない人生」が不幸とは限らない
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