岸和田の子どもたちの絵に見た、私のカルチャーショックの話

岸和田だんじりの試験曳きへ行ってきました。
一昨年は開催自粛、昨年は無観客開催だったので、関係者以外の人にとっては3年ぶりの「やりまわし」でした。

「試験曳き」とは祭り当日に備えて実際のコースをだんじりが試験走行するもので、市外の人からすれば、さながら本番の祭りに見えるもの。さすがに試験曳きへは観光客はあまり行かないので、穴場というか狙い目だったりします。

岸和田駅前でやりまわしを見たあと、市内をぐるっとまわってみたものの規模縮小のあおりなのか、あまりだんじりが走ってる様子を見られず。
そこで電車で二駅、春木に行ってみるとわりとだんじりを見ることができました。ただ、撮影はしづらい場所なので記録なし。

試し曳き終了後、春木駅前道路を歩いてると、子供たちが描いただんじりの絵が展示され飾られていました。
ちっちゃい子の作品は普通にだんじりを描いたものですが、小学生位になると、絵に必ず町名や町のマークを入れるようになります。例えばこんな感じ。

町会のうちわや紋章が、あたかもトレースしたかのような丁寧さ!

写真とは違い絵を描くときには一般に、何に注目するか、何に注目しないか(捨てるか)を決める必要があります。そうでなければ、限られた時間で主張とメリハリのついた絵を描くことは難しいでしょう。
つまり子どもたちは小さい頃から「町会・町名に誇りと関心を持っていた」ことになるわけです。

地元の人から見たら「そんなの当たり前じゃないか」と言われそうだけど、私の場合は45歳くらいまではどこの町会にも愛好会にも所属せず、完全に部外者として祭りを見続けるだけの人生だったので、町会というものを意識したことがなかったわけです。よほど特徴的な飾り(例えば岸和田旧市五軒家町の「提灯」)や行事(例えば京都祇園祭南観音山の「あばれ観音」)でもない限り、見ているだけなら町会を意識する必要もなかったですね。

今なら逆に、地元の町会を愛する彼らの気持ちが少しは分かるようになっただけに、逆にどの祭りに行っても一つの町にひいき目にみることを極力避けようとまでしていました。

私も写真をいろいろ撮ったり、絵てがみなどで祭りの絵を描くことがあるが、町会を意識して描いたことって今までなかったかもしれません。

これからは写真を撮るときも、少しは意識してみよう。

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