普段着着物の始め方

朝起きてから夜寝るまで、1日着物で生活してみるという体験をしてみる。
お正月と夏祭りの時期は、普通のひとが着物を着ていても怪しまれないから、最高のタイミングだと思われるからである。

私のまわりでも、「いつかは普段に、毎日着物を着て暮らす生活をしてみたい」とあこがれを抱くかたを何人か見かける。

でも、お正月に着るような一張羅・お出かけ用の着物で家の中で生活しようとすると、何かと大変である。
そういった上等な着物は絹で出来ていることが多く、普通にご家庭で洗濯できないから。おふくろは着物をよく着ていた頃、1回着たら必ずクリーニングに出していた。こうしないと汚れたら落ちないし、だからといってクリーニングに一度出すと万単位のお金がふっとんでいく。着物を着るのって大変お金がかかるんだなあと子供心に思ったものである。

でも、木綿の着物であれば基本的に家で洗えるから、汚しても基本的に平気である。とはいっても久留米絣みたいに、木綿だけど1着100万円を超えるような高価な着物もあるので、そういうのは我々が手を出せるようなもではない。

夏なら浴衣、春秋冬なら、会津木綿とか松阪木綿とか片貝木綿とか古くからの木綿産地の着物ということになる。ただ、浴衣以外は、仕立て代も含めると1着何万もしてしまう。

で、お友達の呉服店で売っていた「デニムの着物」を衝動買いしてみる。

ジーンズみたいな外観ではあるが、遠目に見たら意外とデニムっぽさは少ないし(紺色無地の着物にすら見えてくる)、ジーンズみたいにゴワゴワする肌触りでもない。よほど敏感肌でなければ、素肌に直接着ても大丈夫なくらいだ。
もちろん洗濯機で普通に洗えるので、炊事洗濯掃除など水仕事がある人でも、前掛けとたすきがけをしたら安心して着られそう。失敗してもいいものでどんどん練習するのは、着物に着慣れる練習としては最高です。

1日着て家で生活してみると、炊事ごとは前掛け締めてたすきがけすれば、なんとかこなせるのですが、意外としんどかったのが「トイレ」と「ごろ寝」。
意外とごろ寝、寝づらかったです。家で寝るとき、浴衣だとはだけるし帯があがってきて熟睡できないので、基本的にパジャマですから。

洗うときだけ、要注意らしいです。
同封の説明書にもありましたが、最初の何回かは色落ちが激しいそうなので、他のもの(特に白や薄い色の衣類)と一緒に洗わないように気を付けたいものです。

ちなみに今回購入したのは、これです。
リサイクルではなく、新品の着物でこの価格、へたな浴衣より安いでしょう。

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