指定席特急券 というワードに違和感を覚えるのは私だけ?

指定席特急券 というワードに違和感を覚えるのは私だけ?

国内旅行業務取扱管理者試験に受かったからなのかもしれないけど(少し自慢?)、指定席特急券という言い方はあまり聞かない。あえて指定席であることを強調したい場合などで、皆無ではないけど。

なぜか。
国鉄時代からの伝統として、

単に「特急券」といえば、指定席 
単に「急行券」といえば、自由席

だから。
その昔、昭和40年代くらいまで、国鉄の特急は新幹線も含め全車指定席でした。
一方、急行は自由席が主体の列車で、指定席といえば寝台車とか、夜行列車や多客時の臨時列車など、一部の列車・車両に限られていました。

単なる「特急券」には座席指定の番号が書かれているし、自由席用の特急券は「自由席特急券」「特定特急券」と表題が書かれています。

単なる「急行券」には乗車区間と料金しか書かれていません。指定席の急行に乗るには、指定席券・グリーン券・寝台券などが急行券とは別に必要でした。

特急券、こんなかんじ。

いまはなき、大阪~青森まで13時間で結んでいた「白鳥」です。
夜行ではなく昼間に13時間も乗りっぱなしで、電車を降りたあとも体がしばらくふわふわしてました。

急行券はこちら。

昭和56年あたりの宇和島から出ている201km以上の列車って、急行「うわじま」で、おそらく高松か多度津あたりまで乗られたのでしょう。

余談だけど、特急のグリーン車・グランクラス・寝台車を利用するとき、通常期の特急料金より520円引きした上で、各種料金を加算するというナゾの規定は、「特急はデフォルトが指定席である」ことからきているとされています。
自由席特急券も、通常期の特急料金より520円引きになっています。

今は該当する急行列車はなくなりましたが、急行のグリーン車や寝台車を利用するときは、単純に急行券に各種料金を加算する規定になっています。

かつては

きっぷのうんちくを語ったブログ記事が、こちらにあります。

「きっぷがいいねえ、の「きっぷ」とは?」

きっぷがいいねえ、の「きっぷ」とは?

(100日ブログの会 24日目/100)

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