【更新】地域活性化と祭りに関する3つの誤解

ただのお祭りバカで、お祭りをいろいろ巡っているだけなのに、いつの間にか地域活性化についての講演をいくつかご依頼をうけております。過去には、新潟県村上市、長岡市、東京都で1回ずつ講演させていただきました。

なぜこんなに依頼があるのかと思っていたら、ブログにいくつか書かれていたりするのですね。
そこで、地域活性化について書かれた記事について今日、「地域活性化」というブログカテゴリーをつくってまとめてみました。

企業や各種経済団体さんの講演だと相当の講演料をいただく内容のエッセンスを、ブログの過去記事をまとめてご覧いただけるようにしました。もちろん無料でございます。
お時間ある方は、ぜひよかったらこちらからご覧ください。

今日は、「地域活性化と祭りに関する3つの誤解」について改めてまとめてみたいと思います。

1.祭りは、地域活性化のためにあるわけではない
2.祭りで移住者を呼び込むことは(ほぼ)できない
3.地域活性化のヒントは、その地域に住み続けている人は持ち合わせていない

ひとつずつ見ていきます。

1.祭りは、地域活性化のためにあるわけではない

祭りは主に、「祈り」「感謝」「慰霊」のために行われます。

豊作でありますように。
豊作でありがとうございます。
亡くなった人の魂が鎮まりますように。

これが本来の祭りの目的であります。
本来、地域おこしのために行われるものではありません。

豪華な山車が出る祭りが全国各地にありますが、その多くは養蚕や絹織物・海産物など大きな基幹産業があり、豪商がいて、豪商にお金を使わせ弱体化させるために、大名が祭りを行うことを奨励したことが始まりとされています。
つまり、祭りが地域おこしのためにあるのではなく、地域おこしがうまくいった結果が祭りであるともいえます。

2.祭りで移住者を呼び込むことは(ほぼ)できない

過去記事「祭りは地方移住者を増やすのに役立つか?」でも書きましたが、現代人のほとんどは祭り以外にも仕事や学業があり、祭りだけで住む場所を決められない宿命というのがあります。
いくら青森ねぶたが気に入ったからといって、青森移住した人は「ミスターねぶた」に選出された人など、ごく少数派です。

将来「ベーシックインカム」が日本でも導入されて、仕事という条件抜きで住む場所を選べるようになったら、祭りが住む場所の決め手になる日がやってくるかもしれません。そんな時代が来たときのために、祭りの魅力をあたため続けておくことは意義があると思います。

3.地域活性化のヒントは、その地域に住み続けている人は持ち合わせていない

地域活性化のヒントは、地域に住み続けていられてる人がいくら考えても、分からないもの。
むしろ、その地域を離れざるを得なかった人が持っているものです。

地域に高校・大学がない、仕事が無い、地域の閉塞された人間関係がいやだ、などの理由があるはずです。

まずは、その地域を離れようとする人に聞いてみるべきではないかと思います。

だからといって、大学や大企業や工場を誘致しようというのは、今の世の中、魅力ある祭りを作り出す以上に難しいことです。
ではどうするか。

適切なやり方と考え方で祭りを行えば、地域の活性化だけでなく、本業にもプラスとなるはずです。

今年最初で最後の、リアルなセミナー、来週土曜日の午前中に大阪の京橋で開催します。街おこしのヒントとか、お祭りの楽しい話を予定しています。
なお、祭りと地域活性化に関するセミナーは諸事情があり、今回で最後にします。今後の講演は違うテーマで行う予定です。

「盛り上がっているお祭り」と「盛り下がっているお祭り」の比較から見える、本当に地域再生に成功するための物語とは?
大阪京橋・OBPアカデミアにて
9月19日(土) 10:00〜12:00
お申込み:
https://obp-ac.osaka/event/5382.html

※無料でも、バックエンド商材はありませんので安心してお申し込みください。

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