京都時代祭 荒天中止 史上初

明日22日に開催予定の時代祭、台風で中止が確定したという。

京都新聞の記事より。
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20171020000139

時代祭中止、天候理由は初 前回は昭和天皇の病気で

 22日実施予定の京都三大祭りの一つ、時代祭を主催する平安講社(京都市左京区)は20日、時代祭を中止すると発表した。台風21号の接近による安全確保が理由。23日に順延もしない。中止は29年ぶり。過去に10回あるが、天候を理由に中止するのは1895(明治28)年の第1回以降初めて。

(中略)

 時代祭は、京都に都が置かれた各時代の装束を身に着けた約2千人の時代行列で知られる。通常は22日が降雨の場合、23日に順延して実施している。

時代祭に限らず、京都の4大行事(他に葵祭・祇園祭・大文字五山送り火)は、かなりの大雨でも中止にならないので有名でもあった。かつて私も祇園祭の鉾曳きボランティアで、ずぶ濡れになりながら曳き手をやった記憶がある。

記事によると過去10回の中止は、1912年の明治天皇崩御、1923年の関東大震災、1937年の日中戦争、1944 ~ 49年の太平洋戦争、そして前回中止となった1988年は昭和天皇のご病気によるもの。
いずれも天皇陛下の関係か、戦争や災害によるものである。

毎年22日開催と決まっているので、土日開催にあたるのは数年に一度のこと。来年は月曜日開催だ。練習や準備をしてきた行列参列者も無念だが、行くのを楽しみにしていた観光客も無念だろう。
中止にともない、有料観覧席券は全額返還が決まっているが、観戦ツアーで申し込んでいた人は無条件キャンセルになるかどうか、主催旅行会社によって対応はまちまちなので問い合わせが必要だ。

ちなみに同じ日の夜に開催予定の鞍馬の火祭は、今のところ予定通り開催だとか(雨天決行)。ただし、台風接近で危険がある場合、式次第の変更や中止の可能性もあるとのこと。鞍馬への唯一の足となる叡山電車が台風で運休されることもあるので、行かれる方は覚悟を。
鞍馬周辺へは、自動車の交通規制がかかっている。

写真は2014年。
このときも実は雨だった。傘をさしている観客が目につく。

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