祭りの観客動員数 内容以上に影響する3つの要素

祭りの観客動員数、祭りの内容以上に影響を受けるのが

 1.祭りの日数
 2.祭りが属する都市圏の人口
 3.祭りが行われるエリアの広さ

1で得してるのが「青森ねぶた」。年間305万人も訪れる、観客動員数でいえば日本最大級の祭りだが、8月2日~7日までの6日間も開催されている。1日当たり50万人か。
たとえば(大阪の)天神祭は25日のほぼ1日だけで120万人を集めるといわれている大規模なお祭りですが、「祭りの観客動員数」でいえばねぶたのほうが統計上、大規模なお祭りということになります。

2で得してるのが神田祭と天神祭。人口が多ければそれだけ「近くだから行ってみよう」という人も多くなるだろうし、ビジネス街のどまんなかで行われる祭りだと、たまたま通勤や出張で動いてる人まで「観客動員数」にカウントされかねない。
コミケみたいに閉鎖空間で、1人単位まで参加者数の正確な計数ができるイベントなら話は別ですが。

3で得してるのが、博多どんたくとYOSAKOIソーラン。YOSAKOIソーランだと、会場から会場へと移動するのに、地下鉄やJRに乗って何駅も移動しなければならないこともあるくらい祭りのエリアが広い。また、見物できるエリアが広いのは、観客動員数を稼ぐ(=賑やかな祭りにする)には非常に重要な要素だ。会場が狭いと、行きたい人がいくらいても、物理的にあぶれてしまう。その極端な例が「越中おわら風の盆」だ。
おわら風の盆 混雑

極端な話、八尾の街がもっと広く、5日間くらい開催してたら、年間200万人来てもおかしくない祭りになるだろう。ただ、あの独特の風情はなくなるだろうけど。

そういえば今日はYOSAKOIソーランのファイナルだ。

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