運のいい人しか行けない島

先日、Facebook のタイムラインで頻繁にシェアされていた「関西人の取り扱い説明書」で登場した「行けたら行く」で思い出した、「運のいい人しか行けない島」。

「運のいい人しか行けない島」といっても、毎年抽選で250名の男性現在では神職の人しか行けない「宗像大社沖津宮現地大祭」の沖ノ島ほどではないけど、運が悪いとなかなかたどり着けない島というのがある。

関西ではないが、伊豆諸島にある「御蔵島」。
ここへ行く船は、ほぼ年中「条件付き出航」だ。港の桟橋がいつも荒波で接岸が難しく、接岸作業ができなければ下船できずその場で「欠航」となる。

東京竹島桟橋から八丈島行きの船が出ていて、
 東京>御蔵島>八丈島>御蔵島>東京
と行き、行きがダメでもいったん八丈島行きにそのまま乗船して帰り便でトライする(八丈島で途中下船しなければ運賃は変わらず)が、行きも帰りもダメなら、そのまま東京へ「無賃送還」となる。
八丈島は港がいいので、条件付き出航になることは比較的少ない。

最近でこそ客船が新しくなり運航率が高くなったそうですが、台風や低気圧など少しでもうねりがあるとすぐ何日も欠航が続き、たどり着けない・帰れない島になる。

船が桟橋に到着しても油断はできない。うねりが激しすぎて接岸できず、この動画のようにその場で「欠航」。目の前で「はいサヨウナラ」だ。
御蔵島の「あるある」なこと。

そのあたりの詳しいことは、こちらのサイトに書かれている。
御蔵島の旅人 御蔵島行きの船(条件付出航)

昨夜5月10日発の航海も条件付きで出航し、行きも帰りも接岸できず、御蔵島へ向かった人は約1日がかりの「無料のクルージング」と相成っている。東海汽船の本日の運行状況ページで、運行状況が確認できる。東京(昨晩)発の御蔵島行・御蔵島発東京行が両方ともに欠航(×)で、八丈島発東京行が運行(○)の場合、それは東京へ無賃送還されたことを意味する。

まさに「運のいい人しかたどり着けない」のが御蔵島。

※上記カバー写真はイメージであり、実際の御蔵島ではありません。
 また、共有動画の変更や一部現状にあわない部分など、2018/5/14に修正しました。

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