YOSAKOI系の曲がり角?

そういえば高知のよさこい祭りも、もうすぐ。
現在、某所での原稿でよさこいについて書いているのですが、調べてみてびっくりしたのが、

ここ数年、YOSAKOI ソーランの規模が縮小してる

リンクを張ると怒られるかもしれないので、各自「yosakoiソーラン 参加者推移」で検索してみてください。さすがにえらいもので、第1回目からの参加チーム・参加者・観客動員数がすべて記録され公開されています。

ちなみに高知のよさこいはここ10年、約200チーム、踊り手が約2万人で推移しています。阪神大震災の年には21チーム・約3000人の減少があったようですが、東日本大震災のときは影響は軽微だったようです。

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祭りは、そもそもが「神様に奉納するため」にあり、その目的を果たすために、大きくなりすぎた祭りの規模を適正なところまで縮小させる動きが、最近時々見られます。
たとえば観光アピールを控えたり、参加費を高くしたり、入場制限を行ったり、参加人数の制限を設けたりして、祭り本来の意味がきちんと維持できるようにあえて「デマーケティング」を行う取り組みがなされている祭りも増えてきました。

YOSAKOI ソーランでも、分裂などで少人数のチームが乱立し、踊り会場の割り当てが難しくなり、踊れる回数が減るということがあり(たとえ5人のチームでも約5分間会場をとられますからね)、最低参加人数を「40人以上とする」という制限を設けました。
ただ、それ以外の理由として、単に飽きられたということはあるかもしれません。あるいは、参加費や衣装代や遠征交通費などがかかりすぎ、それだけのお金を払ってでも得られる魅力、いわば「コストパフォーマンス」がペイしなくなったという可能性もあります。

それは、観客動員のみならず、放映権を手放す放送局が出ていたり、同種の祭りが最近あまり増えていないことからも推測できます。

私が以前、札幌のYOSAKOI ソーランで見て感じた強烈な違和感、これが、「祭りとは何なのか?」「祭りは何のためにあるのか?」を考え続けるきっかけとなりました。

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