祭りとカレンダーの関係、旧暦の祭り、新暦の祭り、土日の祭り

その昔、祭りが行われる日は「何月何日」と決められていた。
お正月、田植えの直前直後、収穫のあと、潮の満ち引きや漁の休日、というように、祭りを行う日にはその祭りごとに「意味」があった。

明治より前、旧暦(太陽太陰暦)が採用されていたころは、月や潮の満ち欠けと暦とがリンクしていたから祭りの日も定めやすかったのだろうが、明治5(1872)年、当時の明治政府が現在のグレゴリオ暦に変更して(※)以来、自然や農業漁業の営みと祭り開催日と実際の暦とがリンクにくくなった。
※明治5年12月3日を明治6年(1873年)1月1日とする

そこで、祭りの内容や、現地の営みによって、従来通り旧暦で行う祭り(新暦だと毎年開催日が変わる)、同じ日程で新暦あわせになった祭り(1カ月近く早く行われる)、さらには曜日が日々の生活リズムに関連することから「土日あわせの祭り」も増えていった。

さすがに「十五夜お月さん」を新暦8月15日に行っても、毎年月の満ち欠けは異なるから、行事としての意味をなさない。だから十五夜関連の行事は、今でも旧暦で行われる。

新暦(グレゴリオ暦)で行う祭り、旧暦で行う祭り、1カ月遅れで行う祭り、さらには土日あわせで行われるようになった祭りとをまとめてみたいと思います。

今では多くの祭りが新暦のいつ開催というように、新暦あわせになっています。ここでは特に旧暦・月遅れ・土日あわせで行われる祭りについて書いてみたいと思います。


沖縄の商店街で見かけた、旧正月休みの告知

1.旧暦で行うおもな祭り

月の満ち欠けに関する行事(十五夜など)や、農業・漁業関連の祭り、それと沖縄や中国関係の祭りが多いです。
・沖縄や中華街での旧正月
・一部の裸祭り(蘇民祭や国府宮など)
・一部のひな祭り(用瀬・沖縄など)
・一部のお田植え祭(大山祇神社など)
・一部の漁師系の祭り(糸満ハーリー、管弦祭、和具潮かけ祭りなど)
・沖縄のお盆(エイサー・アンガマなど)
・十五夜(中秋の名月行事、月見祭(大阪府堺市:ふとん太鼓)、十五夜さん大綱引(福岡県久留米市)、糸満大綱引きなど)
・抜穂祭(旧暦9月9日:大山祇神社)
・出雲大社神在祭(旧暦10月11~17日)

2.月遅れで行うおもな祭り

本来の祭りにおける季節感が重要なものの、完全に旧暦あわせにすると新暦だと毎年日程に大きくズレが出て、予定が立てにくいという場合に、月遅れというやり方が採用されます。小正月・お盆休みやその関連行事などが当てはまります。

・一部の新年行事(節分・立春にあわせて行われる)
・一部の小正月行事や「とんど焼き」(秋田のかまくらなど、新暦で2月15日前後)
・谷地ひな祭り(山形県:4月3日前後)など、いくつかのひな祭り
・一部の夏越の祓(新暦で7月31日)
・一部の七夕行事(特に東北夏祭りの類)
・多くのお盆(新暦で8月13~15日前後)
 ※東京周辺では新暦7月15日にお盆行事や盆踊りを行うことが多い

3.土日あわせの祭り

・いわゆる市民祭りやイベントなど
・もとは日程固定だったが土日祝日あわせでないと参加者を確保するのが困難になった祭り

ちなみに旧暦の祭りで、今年はいつ行われるかを調べたいときは、こちらのサイトが役にたちます。

旧暦カレンダー(旭川情報ねっと)
カレンダー形式

旧暦カレンダー(高精度計算サイト)
新暦を入力すれば旧暦を計算できる

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