六郷のカマクラ行事「竹打ち祭り」へ

以前から気になっていた、六郷のカマクラ行事「竹うち祭り」へ行ってきました。リアルスコープハイパーでも何コレ珍百景でも紹介されてた、激しい男の祭り。

伊丹から秋田行きの飛行機に乗り込む。

ANAの秋田行きは、ボンバルディアのプロペラ機なんですよね。
ボーディングブリッジではなく、9Bの搭乗口からバスに乗り込み、タラップを上がっていくのです。

前日に天候調査中というメールが入り、当日は降雪の状況により仙台へ着陸するかもという条件便ではありましたが、無事に定刻より10分早着で秋田空港に着きました。

リムジンバスで駅へ向かい、そこから秋田新幹線こまち、略して秋田こまちで、その日宿をとった大曲へ。
到着が1時間遅れる分でよければ大曲まで普通列車もあり、1180円(立席特急券)の節約にもなったのだが、あえて特急料金を張り込んだことで、思わぬものが見られることに。

やはり、無理な節約はいけない。必要なお金はケチったらいかん!(今回の旅では、このテーマが繰り返し出てきます。頭の片隅に入れておいてください

雪国や冬の祭りでは少々宿賃が高くても、可能な限り祭り現場の近く、そうでなければ駅やバスターミナルなどの近くに予約するようにしている。
安全のためにも、夜の雪道や山道を長時間歩くようなことはできるだけ避けたいところ。(後で、この原則を破りエライ目にあうことに) 
少し前に行った野沢温泉の道祖神まつりのときも、祭り現場からのアクセスを優先するためだけに民宿を1拍1万円出して泊まったくらいだ。ちなみに、大曲駅周辺の宿はこちらで予約できます。

大曲駅に到着し、情報収集のために駅構内の観光案内所に立ち寄ると、何と今日お昼頃、大曲駅近くにある「諏訪神社」でお祭りをするではありませんか!
竹うち祭りは夜なので、両方見られる!
これだけで、秋田新幹線の特急料金1180円の元がとれた気分になりました(笑)。

神社境内で、夜に行われる大曲の大綱引きの綱打ち作業に打ち込む保存会のみなさん。竹打ちと時間が重なるのでこちらには行けなかったが、大綱ひきは観光客でも誰でも参加できるそうです。

諏訪神社ではこの日13時から「とんど行事」が行われ、市内各所からお正月飾りが持ち込まれていました。

そして同じ諏訪神社の境内にある市神社では14時から「鳥子舞」が。
鳥冠をつけた神職がご神木を投げ、

  

激しい争奪戦が繰り広げられます。

争奪戦の行方を見ていたら「餅捲き」に参戦できなかったのですが、そのあとの餅つきで、きなこ餅をいただきました。
どうやら私の場合、争奪戦とか競争とは違う部分で、幸せが棚ぼたみたいに恵まれる運勢にあるのだろうか。(笑)

  

15時30分頃、いったんホテルに戻りチェックイン手続きののち、横手行きバスに乗って約30分「六郷大町」バス停で下車。
いよいよ六郷のカマクラ・竹打ちまつりの行われる六郷地区へ。

これが竹うちの会場。
天筆とよばれる、願い事を書いた色とりどりの紙が会場をはじめ、町内の至る所にかけられている。小正月の行事ということは、天筆は、いわば「書き初め」のようなものか。

ここにも、お正月飾りが大量に持ち込まれている。

先ほどの大曲の諏訪神社で出会ったのもそうだが、小正月行事の「とんど」の一環であるといえる。

竹うちの竹や男たちが続々と会場に集まってきている。

地元の観光協会で配布されている、「六郷のカマクラ 散策マップ」。

裏面はイベントスケジュールが載っている。分かりやすくできているので、現地に着いたら観光協会に行き、このペーパーをぜひゲットしておきたい。

※もし美郷町観光協会の方がこの記事を見ていたら、このマップを大曲駅の観光案内所にも置いて貰うようお願いしたいところです。

ところで「カマクラ」といっても、横手のかまくらとは違い、中に人が入る構造にはなっていない。
雪宮とか、鳥追い小屋と呼ばれるもので、カマクラの古い形を今に伝えているとか(地元民談)。これが町内のあちこちに作られている。

行事の合間をぬって屋台で腹ごしらえなどしてる間に、19時すぎに。出遅れて一番いい見物場所はとられてしまっていた。

19時30分頃、紙風船が打ち上げられようとしているが、強風のため断念。

後で知ったことだが、2月10日のお昼から夜にかけて、秋田内陸縦貫鉄道の上桧木内でこのような紙風船が多数打ち上げられる「紙風船上げ」が行われるのだとか。

19時45分~ 打ち上げ花火。

そして20時から、いよいよクライマックスの、竹うち。

北軍と南軍が竹で打ち合うというもので、北軍が勝てばその年は豊作、南軍が勝てば米価が上がると伝えられています。消費者の私からみたら、やはりここは豊作のほうであってほしい。
勝負は3回戦で行われ、2回戦終了後、先ほどの正月飾りに点火され、先ほどの色とりどりの「天筆」が燃やされながら3回戦が行われる。
ちなみに竹うちのルールは、

・竹はまっすぐに振り下ろさなければならない。
・竹をバットのように横にブン回すのはダメ
・竹をヤリのように正面に突くのもダメ
・もちろん、素手で殴りあうのはもってのほか!
・勝負の間、所定の打ち手用半纏・ヘルメット・専用シールがない人は会場中には入れない(天筆焼きなど一般参加可能な場面以外では、柵の外側から見物する)

そして、勝敗は「審判の主観」できまるのだとか!?

1回戦と2回戦は、ほぼ暗闇のなかで行われるので、ほとんどまともに写らない。感度を犠牲にするか、シャッタースピードを遅くして動感あふれる写真に仕上げるか、明るいレンズで勝負するか、悩ましいところ。
おまけに今回、竹うちの時間帯は強い吹雪で、レンズ正面にも雪が容赦なく吹き込んでくる。
一眼レフより、携帯カメラのローライトモードのほうが綺麗に撮れるのではないかと思えるくらいだ。

ちなみにこれが、携帯カメラのローライトモードでの写真だ。

2回戦終了後、天筆焼きといって、正月飾りに火をつけ、それで天筆を燃やす。
願い事を神様に届けるための重要な行事である。

燃えさかる炎のなか、最後の3回戦が始まる。

今年は、南軍が勝利。
全身で喜ぶの図。

竹うちの会場では、この法螺貝の音が絶えず鳴り響いていて、打ち手の気持ちを鼓舞しているかのようだった。

勝負終了後、全員参加の餅まきが行われる。今度は私もきっちり参加し、餅2個ゲット。美味しかったし、これで今年は良いことが起きるだろう。

そして終了後、宿に帰るべくバス停に向かうも、その日のバスは終わっている。
タクシーを呼ぼうかと思ったけど、最寄り駅まで1時間近くかけて、夜の雪道をひたすら歩きました。

そのときのスマホ画面を再現してみたものです。

スマホのグーグルマップがないと遭難したかもしれないので、よい子の皆さんは絶対にマネしないようにご注意を。誰も駅まで歩いてる人などいなかったです。
タクシー代2000円くらいが節約できたかもしれないですが、冒頭にも書いた「無茶な節約は禁物!」。
お昼間のうちに地元タクシー会社に電話予約するか、行きのタクシーの降りぎわに「帰りも迎えに来て」とお願いしていくといいでしょう。

駅到着。何とか、帰りの電車21時58分に間に合う。
駅舎待合室にも「天筆」が貼り付けられていた。

大曲到着。
やはり、大曲といえば「花火」。そこかしこで花火をアピールしている。

翌朝に続く。

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