台湾人旅行者は悪くない

京都の街を和服姿で歩く台湾人観光客に台湾人作家「美観を損ねる。恥ずかしい」 問題はどこにある?
(サーチナ 2016-04-30)

はっきりいって、京都を旅する台湾人旅行者に責任はないと思う。

着物や着付けが粗悪なのは、日本のレンタル業者に責任があるものだし、歩き方など着物のしぐさは、初めて着た人にそこまで高いレベルのものを求めるのは酷というもの。失敗しながら、慣れていくしかない。
日本人でも、中国でチャイナドレス体験を、インドでサリー体験をして、着こなしがなっていない・恥ずかしい、などと言われたら、もうその国に二度と行きたいとは思わなくなるはず。かつて沖縄の人が修学旅行に行く前に「電車に乗る練習」をするみたいに、本国で事前に着物の着こなしセミナーを受けてから来日しろというのか?

第一、今や日本人でも、子供の時から着物を普段着として着て育ってる人なんて、伝統芸能や茶道の一家にでも育たない限り、ほとんどいないわけですから、台湾人と条件はほぼ同じ。日本人でも、京都の着物レンタルで生まれて初めて着物を着るという人も多いはず。

粗悪なのが悪いというのであれば、せっかく京都に来て頂いたので良い着物を着せてあげたいところですが、そうなると1回3千円という安価で着付け込みでレンタルするのは不可能になるし、悩ましいところですね。

せっかく着物に興味を持ってくれた人に、何人であっても、暖かく接してあげたいと思います。レンタル着物で着物の楽しさ・おもしろさを知ったひとのなかから、1000人に一人でもいいから着慣れてる人・着物を楽しいと思ってくれる人が現れてくれたらうれしいですよね。

※写真はイメージであり、写真の着物や着こなしが悪いわけでは決してありません。

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